自称No.1のブラック企業in長野

20代の頃、勤めていた会社
当時、間違いなくこの世のブラック企業No.1だと思ってました。
当時の詳しいことを書く前置きとして、私という人間は、正社員として採用されても仕事が続かない、嫌なことがあるとすぐ辞める、やる気がないから仕事も覚えられない、仕事できない。そんなゴミクズ人間でした。
そんなゴミクズの私が採用された時点で、その会社を疑うべきだったのかもしれません。その会社は、基本的に面接した人間は採用するんです。なんじゃこいつー!!って場合は不採用になってた人もいましたけどね。つまり…社員の入れ換えが激しいんです。採用されて仕事を続けていく人間はホンの一握りだけ。ほとんどの人がすぐ辞めたり、いなくなったり。早い人で勤務初日に逃亡。。今思えば早めに逃げ出すことが正解だったのかもしれません。

まぁ、どんな仕事も1年…いや、半年も続かない私でしたが、なんとその会社は約五年くらい続いたと思います。
五年も勤めあげるなんてすごいじゃん!
ゴミクズなんかじゃないよ!
っておもっていただけると大変嬉しく思います。

しかし、違うんです。辞めたくても辞めさせてもらえなかったんです。今まで続かなかった会社はすぐ辞められたんです。というより、むしろ、どうぞどうぞって感じで簡単に辞めさせてもらえたんですよね。今思えば悲しいです。
ところがこの会社は退職届を受理しないんです。今までになかったことです。え?なんで?こんなゴミクズ人間必要なの?理解できないかもしれませんが、必要なんですってw今まで社会人としても人間としても必要とされたことがなかった私はほんとに涙が出るほど嬉しくなってしまうんです。
気持ちが高揚したまま、辞めるのを辞めて仕事を続け、また辞めたくなって退職届を書く。これを5回以上は繰り返しました。ハハッ。。。


さて、ブラックの具体的な内容の話しをしていきます。
一番何がブラックなのかというと、拘束時間です。朝9時から夜の11時までが当たり前です。帰りたくてもなかなか帰れない空気なのです。一番遅くて、朝の六時までいたこともあります。もちろんゴミクズ人間である私の仕事が遅いというのもありますけど…。当然仕事が終わらないと帰れないのです。期限のある仕事もありましたし。社員はおのおの自分の仕事が落ち着いた人から順に帰っていくんですが、繁忙期になるともう仕事量が半端ないのです。その時期は全員日をまたぐことが当たり前でしたね…。

ちなみに定時は夜の7時まで、それ以降はサービス残業です。ブラック企業にタイムカードなんてありません。当然残業手当なんて一円も払われません。だからブラックなんですよ。

それだけではありません。私は事務員だったので、怒鳴られたりなんてしたことはありませんでした。(もし怒鳴られていたら即逃亡していたはずですけど)
営業の方は成績を上げないとボロクソに怒鳴り散らされ(今でいうパワハラですね)心身共に病んでいってました。中には胃潰瘍になる人もいました。
ただ、その分給与は営業の方はそこそこもらっていたようです。事務員の倍くらいでしょうか…。そこは羨ましかったなぁ。でも、私が営業なんてやったら逃げ出してたと思います。
ブラック企業と言いつつ長く続けられたのは、事務員の先輩がほんとにいい人で、こんなゴミクズ人間の私なんかと仲良くしてくれて、仕事も優しく教えてくれて、仕事は本当に楽しかったんです。営業の方もみんな同年代の20代で穏やかないい人しかいなくて仕事しやすい会社だったんです。仕事を楽しいなんて思ったことそれまで一度もありませんでした。この会社が初めてでした。仕事もいろいろ任せてくれて、できることもたくさんあって楽しかったんです。あの頃は楽しかったなぁ

その先輩事務員の方はその会社を辞めた私と今でも仲良くしてくれています。ほんとに大好きです。ちなみに先輩はまだそこで働いてますw
このあと詳しく書きますが、今は完全ホワイトな会社に変わったようですが。

社員の入れ換わりがとても多く、やはりいろいろな人が入社してくるのですが、中には賢い人もいてブラック企業として労働基準監督署に相談に行く人もいて、目を付けられていたようです。

ある日、仕事があり、休日出勤(もちろんサービス労働)していると、労働基準監督署の人たちが書類を差し押さえにやってきたんですw
いつかこんな日が来るのではないかと思っていたんですが現実に起きちゃったw

具体的な罰則は、忘れちゃったけど、会社のツートップが罰則受けました。特にお店がつぶれるところまでは行きませんでした(残念w)

そこから会社がどんどん変わっていきました。今までどれくらい遅くまで働いていようが自由だったんですが、夜9時までには全員帰宅する。残業手当は、1日一時間のみ支給されるようになりました(社員に払う残業手当はもったいないから早めの帰宅を義務付けたんですね)

労基が入る前に私の働く環境が変わってしまい、和気あいあいやっていた仲間は1人辞めまた1人辞めて、私も異動になり、仕事を続ける気持ちは残っていませんでした。

会社側から出された辞める条件が、結婚したら辞めるだったこともあり、異動が決まったときに、辞めますと言ったが今は困ると言われ…。結局、子供ができたら辞めればいいじゃんと言われ、そこでも辞めることはできませんでした。そして、ついに妊娠…これで辞められる!!そしたら、なんと…辞めないで産休にと…ここで私はもう逃げるしか辞める手段はないと思い逃げ出しました。
それは、あってはならないことなのですが、次の日から会社に行かなくなりましたw会社からの連絡は全て無視。ゴミクズ人間に戻りました。

上司の突撃も全て無視。というより、結婚したから実家にいないのに実家に凸されて、母親が対応。母親からちゃんと連絡しなさいと怒られw

あのあとどうしたか、よく覚えてませんw

この世の中にはもっともっともっと悪どい会社があると思います。みんなそんな環境で働いているんです。あの頃の私はまだ若かった。一緒に楽しく働ける仲間がいた素晴らしい会社だったのかもしれません。あれからいろいろ働きましたが、あのように仲良くなれる仲間には巡り会えません。もう二度とないと思います。

仕事の続かない私には、働く環境や給与よりも、一緒に働く仲間が大事だったのです。
それさえ、あれば、仕事は楽しく続けることができます。